まず思ったのは1作目の邦題やっちまったな感
into→across→beyond っていう美しいサブタイトルの系譜が台無しだよ。
ワイルド・スピード、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーもそうだけど、どうして日本邦題ってこういうやらかしを長年続けるんだろうか。
まぁそんな本題に関係のない映画界最大の問題は置いといて。
本作「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は最高だ。
人生ベスト級だった前作に続きまたも人生ベストに突き刺さる映画を作ってくれた。
前作で“スパイダーマン”になったマイルズ・モラレスがまさかの”スパイダーマン”としての存在を否定され、逆に自分からは”スパイダーマン”の運命を蹴っ飛ばすために大暴れ。
最高だよ。
これを観ながら私の頭をよぎったのは、かの往年の名作「ロッキー」からスピンオフされた、ライアン・クーグラー監督、マイケル・B・ジョーダン主演の「クリード」だった。
「お前はスパイダーマンになるべきじゃなかった」とミゲルに詰められるマイルズの「俺がスパイダーマンだ!」はクリードの「俺は過ちじゃない」に通づると思う。
親目線のスパイダーマン作品
娘、息子を持つ親の、子離れへの迷いや覚悟。それに愛を感じながらも反発してしまうティーンエイジャーの心持ち。
わかる。わかるよグウェン!わかるぜマイルズ!
ティーンエイジャーの頃ってそうだよね。それでもやっぱり親に感謝。
まるでドラゴンアッシュのGreatfull Daysの歌詞そのままに荒れたオフロードで闘争し、上昇し、雑踏の中Kick downして再浮上するような美しさ。
音楽は前作以上に歌詞に意味を持たせる曲になっていて、ミュージカルのようにスパイダーマンが置かれる状況が歌われていたように思う。
ピーター・B・パーカー
前作で自らがスパイダーマンになった直後に出会ったピーター・パーカーを失ったマイルズに、メンターとなったもう一人のピーター・パーカー。
ちなみにミドルネームのBはベンジャミン。
つまりあの”ベンおじさん”のB
彼もまた娘の誕生により父となって再登場するわけだが、ここもただかわいい娘キャラを入れたいからだけではない深み。
作品全体を通しての親目線をより強調するキャラクターとしても機能していた。
なにより、“スパイダーマン”の遺伝子を残すことに躊躇していたはずの彼が「親になりたい」と大きなマインドチェンジがあったのはまさにマイルズとの出会い、彼の成長を目の前で観た前作があったことは彼の口からも語られた大きな出来事だった。
4歳児のスパイダーマン
数多くのスパイダーマンが登場した本作。
なにより家で視聴して楽しかったのは、4歳の子どもと一緒に見れたこと。
生まれてから将来一緒にマーベルヒーローを観たい。また教育的にもヒーローの考え方を学んで欲しいと考えていた私。
配信でスパイダーマンのキッズアニメ【スパイディとすごいなかまたち】を物心つくころからみていいた。
そんな子ども劇中のスパイダーマン大集合の場面で叫んだ
「あ!このスパイディ知ってる!」って
最高だよ
4歳児にも自分にとってのスパイダーマンがいる。
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